検診のリスクとベネフィット

(利益と不利益)

 PSA検診を「受ける利益」は、前立腺がんを早期に発見できる事です。早期に発見できず進行してしまうと骨転移の痛みなどの症状に苦しむことになります。その結果、命を落とすこともあります。これは検診を「受けないリスク」ともいえます。

 では検診を「受けるリスク」はどうでしょうか。採血するだけなので、直接的なリスクはほとんどありません。

 値が低ければ安心できるのですが、高いと「がんかもしれない」と心配になります。そこで泌尿器科に受診します。検査をしたり薬を服用したりするかもしれません。最終的な検査として針生検をします。前立腺の組織を取ってきて直接調べる検査です。もしがん細胞が発見されると治療をうけることになります。治療には副作用があります。

 もし、あなたが前立腺がんでなかったり、前立腺がんであっても死ぬまでに症状がでないような状況であったりすると、無駄な心配、無駄な検査や無駄な治療(副作用もある)を受けることになります。

 リスクを避けるためには、PSA値が高くてもあわてないことです。あなたのPSA値は急激上昇期になっていますか?泌尿器科医とよく相談してください。様子をみることも多くあります。それは前立腺がんが発見されてからも同じです。がんの状況を見て、経過観察(監視療法)といってPSA検査を中心に様子を見ることも多くあります。

 前立腺がんで死亡する人は毎年1万人以上います。決して少なくありません。リスクをよく理解し、最小限のリスクでPSA検診を受けることをお勧めします。

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特定非営利活動法人 前立腺がん啓発推進実行委員会

      Prostate Cancer Education Council in Japan (PCEC-Japan)