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前立腺がん検診について
PSA検診の受診で前立腺がん死のリスクが低下します
最近の研究結果から、PSA検診は前立腺がんが転移を有する進行がんで発見されるリスクや前立腺がんで死亡するリスクを確実に低下させることがわかりました。
欧州の大規模研究では、13年の間に死亡率が21%下がることが報告され、スウェーデンの研究では、研究開始後14年間の経過観察で、死亡リスクが約半減することが確認されました。また、検診開始から20年ほど経過した、オーストリアの研究では、60%以上も死亡率が低下しました。
米国では、1980年代の後半からPSA検診が普及し、現在は50歳以上の男性の4人のうち3人がPSA検査を受けているといわれています。検診の受診と適切な治療によって、米国の前立腺がん死亡率は1990年から2010年の間に45%も低下しました。
しかし、日本では、依然として前立腺がん死亡数は減少しておらず1990年には年間死亡数が3,460人(※1)で米国とは9.4倍もの差がありましたが、2015年には11,321人(※2)と2.4倍の差にまで縮まっています。我が国においても適切な年齢から定期的にPSA検査を受ければ、進行がんや転移がんでみつかる危険性が下がり、前立腺がんで死亡するリスクが低くなることが期待されます。 (詳しい情報はこちら)
※1 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」より
※2「平成27年人口動態統計月報年計(概数)の概況」より
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