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 前立腺がん診断の流れ(PSA値が高かったら)

PSA値が高かったときは どうしたらいいのですか?

 

 PSA検査の基準値は0.0~4.0ng/mℓ、あるいは年齢階層別PSA基準値(64歳以下:0.0~3.0ng/mℓ、65-69歳:0.0~3.5ng/mℓ、70歳以上:0.0~4.0ng/mℓ)を用います。PSA検査を受けると、約8%の方が基準値を超え“がんの疑いあり”となりますが、全員ががんであるわけではありません(がんと診断される可能性はPSA値が高いほど高く、4~10ng/mℓであれば約30%、10~20ng/mℓでは50%程度です)。PSA値が基準値を超えた場合、前立腺がんと肥大症や炎症などの良性の病気を鑑別する必要がありますので、泌尿器科専門医のいる精密検査医療機関を受診してください。精密検査では、PSAの再検査、経直腸的超音波検査(エコー検査)、直腸診などを行います。超音波検査では、前立腺の形や大きさ、前立腺内部の様子を観察し、がんを疑わせる所見が無いか調べます。直腸診は、医師が肛門から指を入れ、直腸の壁越しに前立腺に触れて診察します。前立腺の大きさや硬さ、表面の性状などの情報から、前立腺がんの疑いが無いか調べる検査です。これらの精密検査で、前立腺がんが疑われる場合には、確定診断のため前立腺針生検(はりせいけん)が必要になります。また、PSA検査では、約90%の方は基準値内に入り「検査陰性」との結果になりますが、以後もPSA検査を継続的に受けていただくことが大切です。PSA値が1.0ng/mℓ未満であれば、次回の検査は3年後、PSA値が1.0ng/mℓ~基準値上限であれば毎年の検査をお勧めします。

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